根本中堂(国宝)
根本中堂は比叡山延暦寺の総本堂です。宗祖伝教大師(最澄)が延暦7年(788)に一乗止観院として創建し、伝教大師が自ら刻んだといわれている秘佛本尊薬師如来がまつられています。薬師如来の前には開創以来1200年間消えることなく「不滅の法灯」が輝いています。この須弥壇のある内陣が参拝者がお参りされる中陣・外陣より低い位置にあり、天台様式仏像や法灯が参拝者の目の高さに合わせているのは、“仏も人もひとつ”という仏教の「仏凡一如」の考えを表しています。
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根本中堂(国宝)
根本中堂は比叡山延暦寺の総本堂です。宗祖伝教大師(最澄)が延暦7年(788)に一乗止観院として創建し、伝教大師が自ら刻んだといわれている秘佛本尊薬師如来がまつられています。薬師如来の前には開創以来1200年間消えることなく「不滅の法灯」が輝いています。この須弥壇のある内陣が参拝者がお参りされる中陣・外陣より低い位置にあり、天台様式仏像や法灯が参拝者の目の高さに合わせているのは、“仏も人もひとつ”という仏教の「仏凡一如」の考えを表しています。
比叡山国宝殿
国宝殿には、宗祖伝教大師のご真筆をはじめとして、仏像・仏画・書跡・美術工芸品等数多くの国宝・重要文化財が展示されています。多くの参拝者の方々に、これら国宝・重要文化財を通じて“心”を見直してもらう場となっています。
主な収蔵品
大黒堂
宗祖伝教大師(最澄)が初登叡のさいに、大黒天を感見したところと伝わる。
現在のお堂は、信長の焼き討ち以降の再建のお堂でご本尊に正面が大黒天、左右には毘沙門天と弁財天の3つの顔を持つ三面出世大黒天をおまつりしています。
文殊楼
根本中堂の前にある石段を上がったところにあり、比叡山の総門の役目を果たす重要な楼門です。中国五台山の霊石が埋められ、重層和唐の混合様式の建物で、楼上には学問の仏様として崇拝されている「知恵の文殊菩薩」が祀られています。
大講堂
現在の建造物は昭和36年に山麓の讃仏堂を移築・再建したものです。正面本尊は大日如来、脇士は弥勒菩薩と十一面観音菩薩です。その他、桓武天皇・聖徳太子や高祖天台大師、宗祖伝教大師をはじめ、比叡山で修学され、一宗一派」を開かれた祖師像が各宗より奉納され安置されています。大講堂は本来仏教の講義をするお堂です。このお堂に参詣しただけでも比叡山が日本大乗仏教発祥の霊山であることを伺い知ることができます。このお堂では五年一会の厳儀「法華大会」など重要な法要が奉修されています。
阿弥陀堂・法華総持院東塔
南西に建つ法華総持院東塔は伝教大師(最澄)が国宝的人材づくりの旗じるしとして、全国6ケ所に建てられた宝塔のひとつで、大師出家得度1200年を記念して、復興再建されました。
また、根本中堂からすこし先に法華総持院の一郭である阿弥陀堂があります。本尊阿弥陀如来を祀る内部は広々していて、天井廻りの部材には平安後期ないし鎌倉中期頃の様式である極彩色が施してありとても美しい。